【キレイな髪の条件とは?】
「ヘアケア」or「スタイリング」の考え方
私は「ヘアケア」と「スタイリング」は別のものだと考えております。
髪のコンディションを整えるのが「ヘアケアの領域」、さらさらツヤツヤにしたいとかは「スタイリングの領域」になりお互いに境界線があります。
「ヘアケア」とは(シャンプー、トリートメント、アウトバストリートメント)を使った髪の内部のコンディションを整える基礎化粧(化粧水や乳液)の役割と考えており、「スタイリング」とは(ドライヤー、ブロー、ストレートアイロン、コテ、スタイリング剤)を使って髪をキレイに見せるファンデーション等のメイクの役割と考えています。
スタイリングは(ドライヤー、ブロー、ストレートアイロン、コテ、スタイリング剤)を使い、熱処理をして髪の形を変えたりする為、ダメージを伴います。
ここに注意
ヘアケアは基本的にはダメージは伴いませんが、使用する商品や使用方法によってはダメージを伴う場合がありますので注意が必要です。(アルコールや鉱物油等の成分や間違った使用方法)
髪を可愛くツヤツヤにキレイに見せる為にする「スタイリング」のダメージを極力軽減して髪のコンディションを保つ為に「ヘアケア」が必要になります。
「荒れた素肌にファンデーションをすると更に肌荒れしメイクもキレイにできない」のと考え方は同じです。
キレイに見せる、ツヤツヤに見せる為の土台としてヘアケアが大切になります。
しかし、ヘアケアとスタイリングを一緒考えてしまっている方が多いのが現状です。
「ヘアケア」と「スタイリング」の境界線が分かりずらくなっている理由として、シャンプーをするだけで髪が「さらさらツヤツヤ」になったように見えたりする、CM等の宣伝、広告がスタイリングとヘアケアを混合してしまった1番の原因だと思います。
シャンプーも化粧品も沢山種類があって様々な宣伝を見かけます。
「ノンシリコン」や「オーガニック」だからといって髪にいい物とは限りません。
重要なのは、美容師が行う適切な施術(適切な薬剤選定や適切なカット等)とお客様が行う適切なヘアケア(普段のご自宅でのシャンプー、トリートメント、アウトバストリートメント)両方が噛み合っていれば自分にとっての「理想の髪」に近づけると考えております。
一般的には、さらさらツヤツヤに見える事がキレイの定義とされていますが、健康な髪の定義とは「水を弾く疎水性、pHが弱酸性、適切な内部の水分量、適切な油分」これが健康毛の定義になります。
「健康な髪」と「キレイに見える髪」もイコールではなく別のものだと考えて頂き「適切なヘアケア」の土台の上で、どのように「スタイリング」をするのか?が大切です。
SNS等で「さらさらツヤツヤ」で素敵なヘアスタイルを見る機会も多いと思います。
素敵なヘアスタイルは「キレイな髪に見える」ようにアイロン施術をしている事も多いです。
アイロンは少なからず髪に負担がかかります。
その負担を軽減する為に、自分に合ったシャンプーやトリートメント、アウトバストリートメントを使う。
それが適切なヘアケアだと考えております。
ヘアケアは、実はとてもシンプルでシャンプーとトリートメントとアウトバスを適切に行う事で充分です。
ヘアケアに関しては、沢山の考え方や理論があるので今回ご紹介した内容は1つの参考として考えて頂きたいと思っておりますので御理解下さい。