白髪染めは何を選べばいいのか?
白髪染めと一言で言っても、色々なメニュー名や商品名で展開されています。
それを1つ1つ解説していく事はとても難しい事です。
今回は、私自身が普段美容室でご提案させて頂いている白髪染めについて、解説させて頂きます。
ご提案している白髪染めは4種類になります
それぞれ一長一短でメリット、デメリットがありますので、それを1つ1つ解説していきます。
①アルカリカラー
(一般的な白髪染めはアルカリカラーになります)
メリット
- 髪の毛を明るく染める事ができる
- 黒髪と白髪の差なくして均等に仕上げることが出来る
- 色持ちがいい
- 色味が選べる
デメリット
- 頭皮と髪への負担(アルカリカラーが1番ダメージを伴います)
- ジアミンアレルギーの危険性もあります
- 1度でも暗く染めると、明るくなりにくい
💡アルカリカラーは明るい白髪染めにしたい方、均等な仕上がりを求める方、 やりたい色味がある方にオススメします。
ジアミンアレルギーが気になる方、髪や頭皮の負担やダメージが気になる方は、他の白髪染めカラーを検討してみて下さい。
②ハーブカラー
香草カラーやジアミン入りのヘナ等、似たような性質のカラーをハーブカラーとしてまとめて呼ばせて頂きました。
メリット
- 髪や頭皮への負担が少なく、ダメージがほとんどない
- 暗めの色であればしっかり染まる
- 根元から染められる
デメリット
- 基本的に髪を明るくする事は出来ない
- 色味のバリエーションが少なく、基本的にはダークブラウン、ブラウン、ライトブラウンになります
- ハーブカラーやヘナをされている方が、髪が暗いのが飽きたから明るくしたいといっても、ハーブカラーの染料は落ちにくいので短期間で完全にキレイな色にしていくのが難しくなります
髪を明るくする為には・・・
①ブリーチ剤を使ってを明るくする事は出来ますが、染料が完全には取り切れないので赤味やオレンジ味が強く残りやすい。
②ブリーチ剤ではなく明るめのアルカリカラーを使って半年~1年位かけて徐々に染料を取っていく。
1度や2度ではほとんど色の変化を感じない事が多い
ハーブカラーは暗い髪色で大丈夫な方にオススメします。
※たまに明るくできるハーブカラーをしている美容室を見かけるのですが、ハーブカラーといっても様々なやり方があり、普通のアルカリカラーにハーブ成分が入っているだけのカラーもあるので、美容師さんとしっかりと相談する事をオススメします。
③ヘアマニキュア
メリット
- ジアミンアレルギーの方もお使い頂けます
- ダメージを極力抑えて染められる
- 髪の毛をコーティングする為、ツヤを出すためのトリートメントとして使える
- 赤や青などビビットな色を出せる
デメリット
- 肌についてしまうと、色が2~3日取れなくなる
- 地肌から染める事が出来ないので白髪が根元数ミリ浮いてしまう為、白髪が伸びたのを感じやすくヘアマニキュアをする頻度が多くなってしまう
- 表面に吸着する染料を使っているので、色持ちが悪く2週間~1ヶ月ほどで色が薄くなる
- 色味は沢山あるが黒髪を明るくする事は出来ない
💡ヘアマニキュアは、髪への負担やダメージが気になる方やジアミンアレルギーをお持ちの方にオススメします。
④天然100%ヘナ
まずヘナには「天然100%のヘナ」と「ジアミン入りのケミカルヘナ」があります。
※ケミカルヘナはアレルギー成分のジアミンが入っていますので、ヘナをお願いする時には美容師さんに「天然100%ヘナ」か「ジアミン入りのケミカルヘナ」かを必ず確認して下さい。
同じヘナという名前ですが、全くの別物と考えてもらった方がいいと思います。
メリット
- 髪や頭皮への負担やダメージがない
- 髪のトリートメントや頭皮のデトックスとして使え、髪の「ハリ」「コシ」「ツヤ」や「頭皮環境を整える」効果がある
- ジアミンアレルギーをお持ちの方も染める事ができる
※天然100%ヘナでのトラブルはほとんどないのですが、ハーブのアレルギーをお持ちの方は痒みやかぶれが起きる可能性がありますのでご注意ください。
デメリット
- 繰り返し染める事で色が着く為、染まりが悪く2度染めする場合もある
- 放置時間が長く45分以上は必要になる
- メリットでもある髪のハリコシが「きしみ」「引っかかり」と感じる事もある
- ヘナ独特の赤味やオレンジ味や、ヘナ特有の香りがある
- ヘナは天然物の為、収穫時期によって色味が安定しないこともある
赤味、オレンジ味を抑えるには藍(インディゴ)を混ぜて使うこともあります。
💡いい意味でも悪い意味でも天然物の為、独特の色味や香り、繰り返し染める事によってしっかりと色が着く事と、継続する事で髪と頭皮のトリートメント&デトックスとしての効果が出る事をご理解できる方には、ヘナはとてもいいものだと思います。
~ジアミンについて~
ジアミンはアレルギー物質で、沢山の見解があるのですが人それぞれによって許容範囲違うと言われています。
例えば花粉症とかもそうですが、人それぞれ「コップ」のカサが違って、例えば「バケツ」のような大きな許容範囲の方と「おちょこ」位の小さな許容範囲の方がいて、それぞれの許容範囲を超えた時にアレルギーが発症すると言われています。
ジアミンアレルギーを発症した方は、基本的にヘアマニキュアか天然100%ヘナしか使うことが出来ません。
2週間に1度など、頻繁にホームカラーでジアミン入りのカラーをされる方もいらっしゃいますが、頭皮にカラー剤を付けないように染めるとか負担を軽減することはできます。
ジアミンアレルギーは発症した後、1週間位は顔が腫れてしまったり、浮腫んでしまったりする、強いアレルギー物質だというリスクがある事を覚えておいた方がいいと思います。
基本的に白髪染めは短期間の付き合いではなく、長い時間付き合っていくものです。
今はグレイヘアーにしていく等の選択肢も増えてきていますし、今後どうしていきたいか?等も含めて信頼出来る美容師さんと相談しながら自分自身にあった白髪との付き合い方を見つけて頂きたいと思います。