白髪にまつわるウソ?ホント?【白髪は抜くと増えるの?】
まずは白髪の役割や構造になりますが、実は白髪については全て解明されていないのが現在の状況です。
白髪の事について色々な説や理論がありますし、これからの新しい理論や定説よっても考え方や伝え方も変化してきますので御理解をお願い致します。
あまり知られてはいませんが、白髪には役割があると言われています。
白髪とはメデュラ(メデュラとは髪の芯のことです)の面積が大きくなったものなのですが発泡スチロールのような組織になっていてクッションのような役割があると言われています。
何故、白髪は黒い髪に比べてメデュラの面積が大きくなるかというと、メデュラの中は空洞になっており、その空洞がクッション性と保湿効果を高めるのではないかと言われています。
メデュラについても、まだ詳しくは分かっていない為、諸説ありますがメデュラ自体がない髪の毛もあるそうです。
元々、髪は頭を守る為に存在しています。
人間は年齢を重ね老化と共に、身体にも色々な変化があります。
そのひとつに転びやすくなる事があるそうです。
転んだ時にクッションの役割を果たし頭を守る為にメデュラ(空洞)が大きくなったという説があります。
また空洞がある事で温かい空気を保ちやすくなり保温効果が高まると言われており、年齢と共に基礎体温が下がってきますので頭の温度を下げないように空洞で温かい空気を保って保温効果を高めるという説もあります。
💡寒い所にいるシロクマの毛も白髪と同じ構造になっていて、中に空洞があり保温効果を高めていているそうです。
この原理を使っているのが、誰もが知っている大ヒット商品、ユニクロのヒートテックです。
ヒートテックは繊維と繊維の間にエアポケットを呼ばれる空気の層を作って、保温効果を高めていく白髪の原理をヒントに作った繊維だそうです。
なので、白髪とは老いていく人間に対応する為に進化して白くなったと考えることも出来そうですね。
ここからは白髪にまつわるウソ、ホントのお話をしていきたいと思います。
今回は「白髪は抜くと増えるのか?」という事についてお話をしていきたいと思います。
結論からお伝えすると、まだ科学的には何も証明されていないという事が結論になります。
ですが理論上、白髪を抜くと白髪は増える可能性はあると思われますので、今回はその理論をご紹介させて頂きます。
あくまでも、現在の理論や知識の中でのお話になりますので御理解をお願い致します。
髪には毛周期といって、大体3年から6年と言われている「生えてから抜けるまでのヘアサイクル」があり、髪の毛の自然な寿命と考えて下さい。
つまり髪を抜く事は、自然なサイクルを乱す事になります。
白髪に限らず髪を抜く行為は毛根を傷つけ、毛根の正常な細胞分裂を乱す事に繋がり、髪が正常に生えてこなくなる可能性が高まります。
髪の毛が生えなくなるという事は白髪が増えてくるリスクが高まります。
髪の重要な要素として「生やす力」と「色素を作る力」があります。
専門的な話になってしまいますが「バルジ領域」と呼ばれる所には「毛包幹細胞」と「色素幹細胞」が存在しており、どちらも大切な幹細胞で「毛包幹細胞」とは髪の毛を作る元になり、「色素幹細胞」とは髪の色を作る元になります。
この元がないと「髪の毛が生えない」「髪の毛に色がつかない」という事になります。
そして白髪は「色素幹細胞」がなくなった髪の事をいいます。
何故、色素幹細胞がなくなるかは色んな要因がありますが1番大きな要因は遺伝と言われています。
通常の毛周期は3年から6年と人によって決まっているのですが、無理に髪の毛を抜く行為は幹細胞の正常なリズムを乱してしまい、正常に幹細胞を排出できなくなる可能性があるそうです。
一説によると髪の毛は一生のうちで生え変わる回数が決まっていて15回~20回位が目安になり、髪を抜いてしまう事は自分で自分の細胞を減らしていることになります。
そして、「色素を作る力」と「髪を生やす力」があった場合「生やす力」が弱まると「色素を作る力」を捨てて「生やす力」に変化する性質がある為、髪の毛が生えなくなってくるという事は「白髪を作るリスクが上がる」という事になります。
そして1本抜くと周りの毛根に影響を及ぼすと言われていて抜いた周りの髪も幹細胞を排出するリズムが狂ってしまう可能性があるので、髪を抜くという行為はリスクしかありません。
お客様でも白髪が気になり抜き続けたら、年齢を重ねると共に髪の生える力が弱まってしまい困っている方も少なくありません。
自分でカットするのは難しいですが、抜く位ならヘアカラーをしたり、根元からハサミで丁寧にカットした方が断然良いので検討してみて下さい。
ここに注意
白髪を黒くできますというサプリ等あると聞きますが、幹細胞に働きかけるサプリでもない限りは根本的な解決には繋がるのは難しいと思います。
自分の力で幹細胞を作ることは出来ないので幹細胞の数を減らさない事が重要になります。
髪を抜くと毛母細胞を刺激したりバルジ領域を刺激するというお話をしてきましたが、刺激の強いシャンプーは浸透する作用も強い為、自分に合った髪や頭皮に優しいシャンプーを使う事も大切です。
シャンプーを変えたからといって髪が黒くなる事はありませんが極力無駄な刺激は与えないようにしていきましょう。
白髪の大きな要因としては遺伝性がとても強いですが、今回は遺伝性でない部分でのお話になりますので御理解をお願い致します。
髪は白髪であろうが黒髪であろうが、抜かない方がいいです。
白髪を抜くのは一瞬だし簡単ですが、増やすのは時間と手間、お金が必要になったりしますので白髪であろうと髪の毛は抜かない事をオススメします。
